My Business Is Life Itself ミニSL出張

ミニSLについて知りたい!


ご紹介

 


ミニSLとは、文字どおり「小型の蒸気機関車(mini Steam Loco motive)」のことです。
私の場合「小型の蒸気機関車」、、、SL=蒸気機関車の事だけを示すのではなく、電気機関車・ディーゼル機関車・電車・新幹線等を含む、すべての縮小された小型鉄道を代表して一般の方に分かりやすいようにこの表現を使っています。
車体の縮尺や線路の幅などで色々な規格があり、全ての規格をここに記すにはあまりにも字画が多くなりすぎるので、詳しく知りたい方は「ウィキペディア =ライブスティーム(Live Steam)」をご参照ください。m(_`_)m 面白いですよ。

ミニSLはじめました

私の「まほろば王国 王立鐵道 出前線」は、数ある縮小規格の中でも人間が実際に乗ることが出来る最小クラス、2本の線路の幅が5インチ(=127mm)規格を採用しています。
手持ちの機関車の縮尺率は6分の1から8分の1のサイズとなっています、模型といっても小型の鉄道です、鉄の塊でかなりでかくて重くてスピードも出るので直ぐには止まれません。
最初に石炭や炭でボイラーで水を沸かして蒸気を作り徐々にスロットルを開けていくと、やがて小さいながらも本物と同じ音と熱さと匂いが、白い蒸気と共に吐き出されて走り出します、感動の瞬間です。

 

ご紹介

 


いつもの見慣れた場所に、突然鉄道が現れたらとてもエキサイティング!
何だろうと思って大人も子どもも興味津々で近づいてきます、そして一目でそれが何をする物か理解します。詳しい説明なんかいりませんね見たままです、こんな分かりやすいイベントがあるでしょうか。
一度に乗れる人数には限りがあるから、どうしても駅で待つ事になります。長い列ができて人影がいつも絶えない様子は、自然とイベント全体の賑わいを醸し出します。
駅で待つと言っても、目の前を汽車が走っていて順番が回っていくのは見えているので、イライラする事もありません。
順番が来るまでの間、お母さん方は子ども達を置いてちゃっかり他の出店を覗きに行ったりして、時間の使い方がとても上手いです。

ミニSLはじめました


「ミニSL」は全く非日常的な物ですから、イベント自体の趣旨や目的や進行を邪魔する事無く、淡々と引き立て役と集客に特化しています。そして、誰にも「楽しかった」と言う思い出を体験として残します。
「乗るのはちゃんと並んで順番に」「大きい子は小さい子が落ちない様に気をつけてね」と言った約束事をみんな守ってくれて、一度乗った子どもは降りると次に乗る子どもたちに口伝えで教えてくれます。遊びながらも社会的なルールを、キッチリと学ぶ場にもなっているんですよ。

しかも実は内緒ですけど、本当に乗りたいのはどうやらお父さんのようで、機関車の音に怖じけづいて乗り渋る小さな我が子を「ギュッ」と抱いて「お父さんと一緒だから大丈夫!大丈夫!!」と、嬉々として乗り込む人はざらですし、機関車の横に座り込んでヤカンから出る湯気を蒸気機関に例えて動きの説明を始めるお父さんがどれほど多いか、、、毎回楽しい時間を皆さん過ごされています。

 

ミニSLはじめました

 

お申し込みの時の参考までに「まほろば王国 王立鐵道部」に在籍する車両と施設を少しご紹介しましょう。

 

機関車

王立鐵道所属の機関車は4両有ります
(1)2両は、本物の石炭を燃やして走る「蒸気機関車」です。
(2)2両は、バッテリーで動く「電動式蒸気機関車」です。 それぞれの特色を記します。

 蒸気機関車
ミニSLはじめました

・石炭を燃料にして、ボイラー内の水を沸かして蒸気を作り、その圧力でピストンを押し動かして走ります。(石炭はインドネシア産使用)
・煙、匂い、迫力共に「正」に小さいながら本物の蒸気機関車です。
ただ「本物」なので走行するには、実機同様のメンテナンスが必要になります。


例を挙げると
・40分ほど走行させると、一旦停止して煙管(ボイラーの中にある熱い炎を通すパイプ)内の石炭殻をブラシで落とす清掃が必要で10分から20分ほど停車してメンテナンスを行う事が必要です。
乗客はこういった事情が分からないので、たびたび停車して待たされる事に不満が出ます。(オッチャンまだ動かへんの〜)
・敷設した線路の距離が長ければ、水の消費が多くて走行中も途中で停止して水の補給が必要です。
・気温、勾配、乗客数により走行能力が左右されます。(安定して走行させるには相当の経験と技術がいります)
・駅の乗降中の停車で、火力維持(石炭燃焼)が難しい。

なんか否定的な事ばかり書きましたが、この困難を克服して動かすのがまた楽しい(自虐)のですよ。

このもたもた感が、蒸気機関車が現役だった頃を知っている年代の人には「チョー」受けるんですがねえ〜。

 

 

(1)赤いクラウス  小川精機製

赤いクラウス 運転をしているのは当時4歳の息子で、機関車も大変小さいですがこれでも人をりっぱに牽引できるのには皆さん驚かれます。
イベントで人を乗せるのには少し役不足ですが、運転するには本当に楽しいです。(イベント用としては第1種休車扱い中)

車両長:約50センチ
車両重量:16キロ
牽引能力:大人の運転者1人+子ども2人

 

 

 

 

(2)黄色いコッペル  新崎モデルエンジニアリング製

ミニSLはじめました大きさは上のクラウスよりも大きく見栄えがします。
ボイラーが大きくて安定して蒸気を発生するので運転は楽です。音・熱・匂い・雰囲気・見た目すべてが本物です。

 車両長:約75センチ
車両重量:60キロ
牽引能力:大人10人以上

以上の2両は小さくとも、ボイラーを積んでいて火と水だけで動く「本物」の蒸気機関車です。
以前、イベント屋さんがミニSLを走らせているイベントを見に行った時の事です。若い人が運転手役で走らせていましたが、石炭を淡々とボイラーに投げ入れるその姿が とても違和感があったのです。文字通り「投げやり」というか、趣味人の姿ではなくいかにもバイトの人が「仕方なく」やっているといった感じで、暑い中を延々と期待に目を輝かせて待っ ていてくれるお客さん(多くが子ども達)にとても失礼な気がしたのです。私がミニSLをやる時は、もっと違う方向でやろうと思いました。

私が休日に友人達とミニSLを走らせて遊ぶのなら、迷わず「蒸気機関車(ライブスティーム)」の一択ですが、イベントで走らせる時は「電気機関車」を使います。神経を手のかかる「運転」に向け るのではなく「お客さん」を楽しませる事に向けようと思いました。
この時のモヤモヤとした思いを解消する事が、私のまほろば王国王立鐵道の活動方向のひとつとなりました。

 

そこで私のお勧めは「電動式蒸気機関車」です。
これは外観は蒸気機関車ですが、内部には動力源にモーターが内蔵されていて、自動車用のバッテリーを電源にして動きます。

心臓部分のモーターや電源のバッテリーは汎用の工業製品ですから、走行中は機関車のメンテナンスが必要なく、運転者が根を上げなければ一日中でも走らせる事が出来、安定して大馬力を出し続けます。

(3)Cタンク 工房斎藤製

Cタンク Cタンク


写真は黒一色ですが、現在は側面は緑色になっています。小型ながら重量があり2基のモーター搭載と相まって、小さな円周でも強力な牽引力を発揮します。

車両長:約80センチ
車両重量:60キロ
牽引能力:大人8人、子どもなら16人以上

その他:煙は出ませんが、汽笛はなります

 

(4)D51 モデルニクス製

D51 多分皆さんご存知の「デゴイチ」です。
見るからに巨大で迫力が有り強大な牽引力を誇りますが、長くて重いので地盤が平坦で線路の状態(大カーブ・安定地盤)が良く無いと走らせる事は出来ません。

なお、この機関車は構造を工夫して半径5mの曲線を通過する事ができます、運転会でこれだけの急曲線を通過できる大型機関車はまず有りません。

車体長:242センチ
車両重量:139キロ
牽引能力:大人20人以上

その他:煙は出ませんが、本物のD51の汽笛からサンプリングした、かなり大きな汽笛はなります

 

 

客車




ミニSLはじめましたミニSLはじめました
3人から4人乗りのカラフルな客車が4両在籍しています。

座面が高いので、小さなお子様でも一人で安心して乗れますが、足が着かない子どもさんは保護者の方と一緒が安心です。
もちろん大人が乗っても丈夫な構造で、走行には支障はありませんので照れずにドンドン乗って下さいネ。

万一脱線した場合でも、床下が低くてとっさに足が地面に着きますし(まずそういった事はありません)線路の枕木幅が広くその上に乗っかるので転覆する事はなく安心です。

 

軌道

手持ちの軌道は金属製の連結式です。

曲線:直径7メートルと10メートルと15メートルの3種類有ります。
直線:全部で80メートル有ります。

これは線路の中心寸法で、接触防止のカラーコーンは線路中心から1m離して設置します。

参考:一般的な走行会の例をあげます

    線路の半径5m + 直線15mのオーバル形の線路配置の場合(カラーコーンの必要面積12m × 27m)
    周回時間 50秒から60秒で一周します(普通は二周/1列車)
    乗車人数 15列車/1時間 × 9人/客車3台 × 5時間/全走行時間 = 675人(イベント総運客数)
    (実際は乗降や諸注意の説明、車両や線路の点検等の時間、観客の集まり具合から乗客数は増減します)

ミニSLはじめましたミニSLはじめました


この曲線・直線2種類を使って地形に合わせてレイアウトしますが、地盤が軟弱で(芝生・砂利)傾斜がきつい場合は線路の敷設は出来ない事が有ります。
手持ちのベニア板を持参して少々のデコボコは補正するので、校庭等はよほどキツい水勾配が無ければ大丈夫です。

左側の写真は土の校庭ですが、一部に芝生の場所がありそこがボコボコの地盤でしたので、線路施設後にベニア板を当てて水平を出す所です。
右側の写真は地盤に高低差がかなりあって、しかも木の根が張っていて調整が大変でした。主催者様の了解のもと高いところは土を削り、低いところは逆に土を入れ土木工事で疲れました。時間に余裕がなければこれはしたくない工程ですが、脱線防止のために何とかやりきりました。

地盤が芝生の時、見た目は良いのですが芝生の育成のために土がとても柔らかくなっており、いったん調整した線路の水平も列車が何周かしたら直ぐに崩れて脱線する事があるので、保線の要員を 出していただけなければあまりやりたくはありません。脱線しても客車の最低地上高を低くしているので脱線→転覆する事はありませんが、乗っている人は面白くありませんね。(復帰するまでを「写真撮影タイム!」としていますが)それでも芝生での実施を(どうしても)ご希望の場合、直線での往復走行を提案しています。

直線方向の上下のウネリは、ねじれと違って比較的安定して走行出来ます。それで安全で簡単なのは、単純に列車が向こうに走って行って、終点でそのままバックで帰ってくるものです。模型的には面白くないのですが、そんなこと子ども達は気にせず楽しんでくれます。

ミニSLはじめました

線路1本は約5.5キログラムで、一本なら子ども達のお手伝いでも運べますが、何せイベントで使うときは本数が多いので敷設に時間と体力を消耗し、手袋を使わないと怪我など少々危険です。

そのため時間と気持ちにゆとりを持ってイベント前日に現地に入り、線路の敷設と水平等のレベル出しなどの微妙な作業を行います。線路の敷設・撤去共に大体1時間半から2時間かかるので、10月以降のイベントでは15時終了が私には望ましいです。(撤去時、最終は真っ暗らけになるので)

お店の出店者の方々は、コンロや机や椅子を片ずけてその日のイベントは終了ですが、私のミニSLは終了時間から別の勝負が! (´・_・`) 一人二人と関係者の方が去っていく中、一人その日の楽しかった事を(無理やり)思い出しながら、黙々と機材をトラックに載せていきます。

  〜暮れなずむ〜ぅ〜まちの〜ぉ〜光と影の中ぁ〜〜〜 _| ̄|○ 愛するぅ〜あなたぇ〜〜 ヾ(・ω・`) おっくるぅ言葉ぁ〜〜〜っ

 

 

付帯設備




ミニSLはじめましたシンボルとしてテントを駅に見立てて張っています。ここは炎天下での乗降客の暑さ避けにもなりますし、お手伝いの方の待機場所や給水場所になります。梅雨時や晩夏には横に別のスクリーンを垂らして、雨よけや西陽よけにします。小さい面積ですがいろいろと工夫して憩いの場にしています。

もう一つのシンボルの駅長さん人形が、文句も言わずに1日立っています(^_^) ちょび髭の彼の一番のお仕事は、イベント会場に入って来た人に遠くからでもミニSLの走行場所を知らせる目印になることです。

これは写真が良くないけど、裏向きになっていますが駅名看板も立っています。これには日付けと場所が書いてあるので絶好の記念写真の定番スポットになっています。

 

ミニSLはじめました

 

ミニSL採用の効能書きです。どうしたものかと迷われている時のご参考に。

 

ミニSLはじめました見慣れた場所に突然線路が出現する。いつもの学校や公園が、いつもとは違った風景になる、、、同じ場所でやる行事なのに、今年は例年と違って見た目が大変身! これで写真にある線路の周囲に出店があったら言うことなし!!写真の線路配置は半径7.5m直線片側30mのオーバル型です。これで一周回ってくるのに90秒から120秒位かかります。

校庭やジャングルジムのすぐ横に線路が敷かれて汽車が走り出す。こんな非日常的な場面を簡単に作り出す事も、ミニSLなら簡単に表現出来ます。鉄道ですから線路と遊具との間隔を一たん調整したら不変で、後はロープを張ってしまえば子ども達が不用意に遊具に触って怪我をすることはありません。

駅には炎天下でも乗車待ちの長蛇の列が続きます、子どもたちもお父さんもお母さんも、乗れるまでみんなニコニコ楽しんで延々と待ってくれています。今まで何回も汽車を走らせましたが、誰かに怒られた事はや怒っている人を見ることは無かったなあ。当日一番幸せで嬉しいのは、一日中汽車に乗っていられる運転手の私です。(^ω^)/

 

 

次に走行料金っていくらだろう?に行ってみよう!

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ミニSLについての失敗や工夫を定年後のyasuぼっちとミニ鉄道・ミニSLでブログにしました。 (17/10/28開始)